sisouron

都市を多面的に観察したい

2018年3月15日~2018年3月18日

3月15日

 海外に行く予定は無いが取っておこうと思いパスポートを申請に行く。

 ところでパスポートを申請するのには戸籍謄本が必要になる。戸籍謄本を申請するには本籍の情報が必要になるが、この本籍という制度が面白い。自分に全く関係のない場所を本籍としてもいいのはなぜだろう。
 皇居の住所や北方領土の住所を本籍にしている人がいるのを聞いたことがあるが、多分戸籍謄本を申請する際に千代田区根室市から取り寄せなくてはいけないから自分はこのままで良いかなって思う。

 この文章を書いている深夜バスの中で「深夜バスはシルバーパスが使えません」というアナウンスが響いてふふってなる。お年寄りも夜遊びしないのかな。


3月16日

 誕生日の近い友人に贈るプレゼントを何にしようか考える。プレゼントって何が正解なんだろう。
 ここで大きく二つの考えがある。ひとつはその人のことを考えてどんなものが気に入るかよく吟味して選ぶ。もうひとつは自分の好きなものを選んで渡すというものだ。

 前者はまず「欲しいものリスト」があれば簡単だ。プレゼントを渡す相手がちょうど公開していたのでそこから選んで贈ったことがある。これは確かに外れることは無いし、贈った相手によればAmazonの箱が突然届くので中々サプライズ感もあるらしい。しかし「欲しいものリスト」がなければ相手を分析して何が気に入るのか推理しないといけなくなる。相手のことを知っていれば知っているほど難しいし楽しい。

 自分は今回、自分の好きなものを選ぶことにした。勿論誕生日プレゼントをその人のことを思って贈るというのは凄く素敵だ。一方で「自分はこれが凄く好きだからよかったら使ってほしい!」みたいなプレゼントも自己紹介のようで素敵だと思う。普段自分では買わないような物を相手から渡されれば、そこから話題が広がるし、新たな世界を知ることが出来るかもしれない。気に入ってくれるか分からないがそれも含めて楽しい。


3月17日

 たまに好意って何だろうなと思うことがある。先日英単語のテストでloveの同義語でlikeを選ばせる問題があったが果たして同義語なのか。イコールではないけど確かに同義語なのかもしれない。

 私は好意を持つということはまず第一に「この人をもっと知りたいということ」なのでは無いかと思う。相手と話をして相手から影響を受けて、自分の中に取り込んでいく。そうやって好きな人に似ていくのかもしれない。

 好きって感情はエゴだと思う。相手が自分のことをどう考えているのか関係なく湧き出る感情だからきっとわがままで自分勝手だ。こんなとき相手が自分のことをどう思ってるか分かれば楽なのになって思う。そんなことを考えたり調べたりして分かったことは、どんな心理学の本とかを読んだとしても相手のことなんて分かりそうにないなってことだけだった。

 例えば相手が遊びに誘ってくれるとかすれば、この人は少なくとも自分に興味を持ってくれているんだなと感じることが出来る。逆に相手が遊びに誘ったりしてくれないと、何となく嫌われてるのかなと疑心暗鬼してしまうこともある。そして疑心暗鬼すればするほど、ただの疑心暗鬼だったものが態度にも表れてきて、いつか本当に嫌われてしまって自分も相手を嫌いになる。根拠のない疑心暗鬼は最悪の結果しか生みそうにない。


3月18日

 この時期は卒業シーズンでSNSは卒業旅行や追いコンなどの話題で盛り上がる。自分もサークルに入っていて卒業旅行も先日箱根に行き、追いコンも参加しピザを友人と食べ、夜まで球を投げてという感じであった。思い出せばイベントを企画したり、代表を経験させてもらったりと成長できた場所だったなと感じるし愛着もある。
 自分がふとSNSを眺めていると友人が海外の卒業旅行(台湾、ハワイ、アラビアに行った人もいた)や追いコン(綿密に企画されていて後輩からのプレゼントとかもあったらしい)とかをしていて、意味なんて無いと知りながらも無意識に自分と比べてしまう。これって結局「ないものねだり」なんだなって思うけど、何かもう少し暴れたかったなという気持ちもある。

 来年も社会人ではなく勉強を続ける予定の自分にとって卒業は何となくぼんやりとしている。このぼんやりとした不完全燃焼感が自分の中にあるんだなって思う。
 このもやもやに区切りを付けたい。区切りを付けるために何かイベントを挟むのがいい。卒業旅行という名目じゃないにしても友人と大きな旅行をしようかなと思ったり後輩と共に盛大に卒業を祝いたい気持ちもある。こんなに長く話したが、結局私は友人とアラビアに行きたいし後輩に盛大に祝われたいだけである。